今回は自分のところ(my_lib)にコピーしてきたライブラリーに簡単にアクセスできるようにするために、EAGLEの設定を変更してみます。
1.EAGLE 6を起動して、Contorol Pnel が開いたら、Options>Directoriesを右クリックで開きます。
2.最上段に「Libraries」の項目があり、既に「$EAGLEDIR¥lbr」が入力されています。ここに「;$HOME¥eagle¥my_lbr」を追加して下さい。(注意)Mac OS X では、セミコロンでではなくて、コロンで区切って下さい。追加するその後の文字列は同じです。何で同じEAGLE 6での区切り子が、WindowsとMacOSXで違うのだろうか?
そうすると、Conrorol PanelのLibrariesの中身が2つに増えて、自分のワークエリア内のmy_lbrがすぐに選択したり、内容を確認できるようになります。
3.さて、この自分のワークエリアにコピーしてきたled-7segment.lbrを編集するために、Control PanelのFile>Open>Libraryで開きますが、この時はルートから「フルディレクトリー」で指示しなくてはなりません。間違っても元ファイルを開いて編集しないで下さい。my_lbrの中のled-7segment.lbrを開きます。
3.1もう一つ簡単なライブラリーファイルの開き方があります。それは、Contorol PanelのLibraresの「+」アイコンをクリックし、さらにその中の先程登録したmy_lbr「+」アイコンをクリックして出てきたled-7-segment.lbrをダブルクリックすればいいのです。このほうがはるかに簡単です。
4.この真っ白のウインドウのプリンタアイコンの隣から、デバイスファイル表示アイコン、パッケージファイル表示アイコン、シンボルファイル表示アイコンが並んでいます。
それぞれのアイコンを選択してみると、
デバイスファイルには
LA-401*D,LA-401*N,S4301B の3種類。
パッケージファイルには、
LA-401,S4301B の2種類。
シンボルファイルには、
7-SEG-LED_AA,7-SEG-LED_CC の2種類が登録されています。今回は4連のアノードコモンの7SEG-LEDを新規定義したいので、不要なカソードコモンの情報はザックリ消してしまいましょう。
その為には、EAGLEで殆ど紹介されていない機能、白い四角いアイコンの「Script」と「ULP-Run」コマンドの使い方を知らなくてはなりません。
8.デバイスファイルのS4301BとLA--401*Nファイルを削除して、アノードコモンデバイスファイルだけを残してみます。2つの四角いアイコンの右「ULP-Run」アイコンをクリックします。一覧表から del-devices.ulp を選択し開きます。すると、何やら5行のコマンドが現れます。
set undo_log off;
REMOVE LA-401*D.dev;
REMOVE LA-401*N.dev;
REMOVE S4301B.dev;
set undo_log on;
この画面上で、2行目を削除して下記のようにします。
set undo_log off;
REMOVE LA-401*N.dev;
REMOVE S4301B.dev;
set undo_log on;
間違いが無ければ、Excuteをクリックします。ファイルを削除する毎に警告確認が出ます。これで、デバイスファイルはLA-401*D だけに成りました。
こんな風に、EAGLE はもともとコマンド司令型のCADの頃の影響を色濃く残したシステムです。別の意味では、これらのコマンドをユーザーが自由に作って様々な操作ができるとも言えます。したがって、EAGLEを使いこなすには、このULPを使えないと全く意味が無いとも言えるのです。
9.今度は不要なパッケージファイルと、シンボルファイルを削除してみます。先ほどと同様に、2つの四角いアイコンの右「ULP-Run」アイコンをクリックし、一覧表から del-pack-sym.ulp を選択し開きます。すると、今度は選択ウィンドウが現れます。PackagesとSymbolsがすでに選択されています。そのままOKを押します。
set undo_log off;
REMOVE LA-401.pac;
REMOVE S4301B.pac;
REMOVE 7-SEG-LED_AA.sym;
REMOVE 7-SEG-LED_CC.sym;
set undo_log on;
が現れます。この画面上で2行目と4行目を削除して、下記ののようにします。
set undo_log off;
REMOVE S4301B.pac;
REMOVE 7-SEG-LED_CC.sym;
set undo_log on;
間違いが無ければ、Excuteをクリックします。ファイルを削除する毎に警告確認が出ます。これで、パッケージファイルはLA-401 だけ、シンボルファイルは7-SEG-LED_AA だけに成りました。
でも、まだまだこれからが本当の試練の作業になります。(May. the 26th 2012) |