EAGLE 6(プリント基板設計ソフト Ver.6)入門 (自己流の備忘録) その3


 私はMacOSXにEAGLE 6.2.0をインストールして使っていますが、今回はWindows XP SP3にインストールしたEAGLE 6.2.0を使ってみます。

1.インストールは、ブラウザでEAGLE CADを検索して最新の物をダウンロードしてインストールします。
http://www.cadsoftusa.com/
現時点では6.2.0が最新でした。 「 Run as freeware.フリーウエアとして使用する」にチェックを入れてインストールを完了して下さい。

2.初めてEAGLE を起動すると、My Documentsにeagleというディレクトリーを作っていいか?問われるので、「Yes」作る、と答えて下さい。

3.ほとんどの使い方は、以下のサイト目を通して理解しておいて下さい。といっても、いきなり日本製の部品が無くて困ってしまうものと思いますが。。
 参考サイト。

「EAGLEによるプリントパターン自動作成」
http://www.piclist.com/images/www/hobby_elec/eagle.htm
ここしか、EAGLEについて順をおって説明しているサイトはありません。でも、残念ながらここだけではEAGLEを自由に使いこなせません。

がた老AVR研究所さんの
下記の中ほどの「・簡単に消去が出来ない」が、新規ライブラリーを他のライブラリーからコピーして作る際に、参考になりました。
http://gataro-avr-ken.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/cad-eagle-928a.html

PICでなんか作るばい
http://tylercsf.blog123.fc2.com/blog-category-13.html
では、電源ラインの太さを事前に設定する方法を教えてくれます。

4.今回はトランジスタは日本製の2SA1015を使って、前述の回路を片面のプリント基板に起してみます。

sch

5.この回路図で、EAGLEの部品ライブラリーからそのまま使えるものは、
TR1〜4 、
電源ジャックJ1、
抵抗やコンデンサ、
ピンヘッダーコネクタCON1、
それにPIC16F1938 I/SP です。

U3のSHT-11は変換基板付きなので、ピンヘッダーを使って接続しますから、今回は新規の定義はしませんが、本来はちゃんと新規定義をするべきでしょう。

定義をしない場合には、実装時の占有面積を考えて他の部品と干渉しないように時分で考えて配置しなければなりません。
ちょっと手を抜きました。

6.それ以外の物は自分で新規定義しなければ、配置できません。
U4:4連7SegLEDのOSL40562-1G
U1:TA48M033F

これらのデーターシートを集めなければなりません。部品の外形(基板上の占有面積や形)と、接続の足の位置、どの足に何がつながっているのか、を調べなくてはいけません。

これらが全部わからなければ、プリント基板は作れません。

7.データーを調べあげたら、早速EAGLEを起動します。Control Panelが開きます。初期設定の時にeagleというワークフォルダーを作っておきましたね。画面のProjectをダブルクリックするとその配下にeagleとExamplsが現れます。eagleを右クリックして、新規プロジェクトの作成を選んで下さい。NewProjectという名前のプロジェクト名を適当に変更して名前をつけます。TEST01とか。

8.U4:4連7SegLEDのOSL40562-1Gのデーターをled-7-segment.lbrをコピーして作る事にしましょう。まず、このライブラリをそっくりコピーして時分のディレクトリーに持ってきます。led-7-segment.lbrの上で右クリックしてコピーを選びます。保存する先は、自分のMy Documentsの中のeagleディレクトリー内にmy_libという名前のディレクトリーを作ってその中に入れておきます。

9.コピーしたライブラーファイルをEagleのControl PanelのFile>Open>Library...から開きます。この時誤って元ファイルを編集しないで下さい。自分のMy Documentsの中のeagleディレクトリー内にmy_libという名前のディレクトリーの中のled-7-segment.lbrを開きます。すると何も無い画面が開きます。

10.ここからが大変です。このled-7-segment.lbrの中には、「Dev」、「Pac」、「Sym」という3種類のファイルが有って、それぞれが密接に繋がっている状態なのです。

パッケージは接続足のランドパターンとその部品の外形図の関係を表します。

シンボルは回路図上の接続を表します。

そしてそれらをデバイスファイルが互いを固く結びつけています。

パッケージやシンボルが何種類もあるのは、それらの結びつき方が少し違うものを、デバイスファイル上で選択して組み合わせる事によって、ライブラリーをまとめることができるからです。

ところが、この結びつきは、実は簡単には解除が出来ないのです。(May. the 25th 2012)


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