PICkit3 で ICSP延長ケーブルを安全に(?)使う!

PICkit3 を購入しました。早速使おうと思ったのですが、そういえば、純正PICkit書込み機は、先端部分にICSP接続用の6ピンのピンソケット(メス)が内蔵されていて、それを書込みたいPIC基板上のICSP接続用の6ピンヘッダー(オス・ピン間隔:2.54mm)に差込む事によって接続して、プログラムを書き込んだり、デバッグを行うように設計されています。

PICkit2や、PICkit3は、小型軽量で大変使いやすいのですが、ICSP接続用ピンヘッダの配置を十分に考えておく必要があるのです。

 

私が今まで使っている秋月電子通商のAKI−PIC2プログラマボード(PICkit2互換)は、始めからICSP延長ケーブルで繋いで使う様になっていて、ICSP接続ピンヘッダの周辺はメスピンソケットが刺されば良いので、比較的少ないスペースで配置が出来ます。

このICSPケーブルで接続する様に作った基板にPICkit3を使って書込みをしようとすると、PICkit自身が他の部品と干渉してしまう場合があるのです。
もっと小さくて軽い自作基板は、ひっくり返ってしまいます。(ま、その時は実験基板を横にして使いますが・・)

自作の基板側に曲がったピンヘッダを付ける方法もありますが、今度はPICkitの厚み分のすき間を空けなくてはならないので、これがなかなか簡単には行きません。

実験基板側は、何といっても直立のオスピンヘッダが、安くて、簡単で便利です。

 
今までICSP延長ケーブルでプログラミングをしていた基板に、PICkit3を直接繋いでみましたが、運良くギリギリセーフでした。・・・うーむ!赤い押しボタンが「リセットスイッチ」なんですよね〜・・
 
そこで、すぐ思い出したのが、PICをブレッドボーで組んだ時に、ICSP延長ケーブルで書込みをする場合に使う方法です。

通常のピンヘッダーは、片側を基板に刺し込んで半田付けするので、一方のリーチが極端に短くなっています。

そのピンヘッダーをそのままプレッドボードに刺すと、ピンの足が内部の電極に微妙に届かないのですぐ抜けてしまったり、接触不良を起こしてしまうのです。これは、PICkit2やPICkit3のメスピンソケットでも同じ事が起きてしまいます。

そこで、片側の足が90度曲がったピンヘッダーの足をわざと伸ばして、両側の足が長いピンヘッダーを、メス-オス変換用に使う事なのです。
これが、ピンヘッダ(オスL型)1×40 (40P)です。これを6Pに切り離して、曲がった足をラジオペンチで伸ばします。
@50円(秋月電子通商調べ、Feb. the 15th 2011)
 
こんな風にします。曲がった部分を伸ばしたピンの方が、少し短いです。
 
少し短い方をPICkit2やPICkit3にメスピンソケットへ差し込みます。
 
この辺でソケット内部の接点にあたりますので、接触面積も十分得られます。
 
無理無く差し込まれまて、必要十分な保持力もあり簡単に抜けず、PICkit3のソケットを破損する事もありません。
 
そこに、今度はICSP延長ケーブルを差し込みます。
 
このICSP接続ケーブルは自作でも構いません。めんどくさがりの私は、千石電商オンラインショップ
http://www.sengoku.co.jp/
の、6pin−ICSPケーブル 長さ:約25cm 税込@¥280(2011年2月14日現在調べ)を、購入して使っています。
ICSP接続用ケーブルコネクタが、問題なく接続できました。
 
さあ、準備完了です。
 
これで、PICkit3が他の部品と干渉する事無く、ICSP延長ケーブルでプログラミングやデバッグが出来るようになりました。
 

ブレッドボードに製作したPICの実験回路をICSPケーブルで書込みたい場合には、もう1つこのピンヘッダを作っておいて、ブレッドボード側にも使うと、抜け難く、接触不良もなくて大変便利です。

元々、秋月電子通商のAKI−PIC2プログラマボード(PICkit2互換)と、ブレッドボード上のICSPピンヘッダーをケーブルで繋ぐ場合に使っていた方法ですが、PICkit側のソケットにも役に立つとは思いませんでした。
(Feb. the 14tn 2011)


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