ノキア5110グラフィックLCDを気圧計に使うには? その6


バッテリー連続稼働実験は、結果的にはバッテリー電源電圧が2本で2.0Vに低下するまで稼働しましたが、2.1V以下になると、電源スイッチを一度切ってしまうと、電源を再投入してもバッテリーにパワーが無いのか、再起動しなくなってしまいました。

ノキア5110LCDユニットの画面のオールクリアができずに雪降り画面になってしまい、正常な表示ができなくなってしまうのです。

でも、切らずに放置しておけば1.97V付近までRS232Cもちゃんと通信しながら、気圧計測を行い、グラフィック表示をしていました。これは、全く期待していなかった成果でした。

いずれにしても、このままの回路でも、おそらく新品のバッテリーであれば、1ヶ月間位の連続稼働ができる物と思います。

でも、パレットソフトの小林さんによると、バッテリーパワーの最後の1滴まで搾り取る事によって、もっと長持ちさせる方法が有ると云うのです。

それは、秋月電子通商製の3.3V出力のDC-DC コンバーターを使う方法です。

このコンバーターは、内部にHT7733Aというチップを内蔵したユニットで、入力電圧が0.7V〜3.3Vで、最大出力電流200mAです。

入力電圧によって最大出力電流値が下がり、1.00V入力時の最大出力電流は10mA 程ですが、今回の回路電流を計ってみると、電源確認用のLEDを省けば消費電流が10.3mA 3.3mA(回路の配線に誤りが有り、配線を正しく直して計測しました)、バックライトのLED4個を点灯しても8.3mAしか無いので、バッテリーの電圧が2本で1.0V付近になるまでこのDC-DCコンバーターで十分に駆動できる物と思います。

下図回路は、今までの回路から電源確認用のLEDを取除き、DC-DCコンバーターと、その出力にリップル除去用の100uの電解コンデンサーを追加し、SW1の位置をDC-DCコンバーターの入力側に移動したものです。


7/17日18時


7/19日10時


回路電流の計測(レンジはmA)

またしても、不連続ながらバッテリーの連続稼働試験を再開しています。
どこまでバッテリー駆動できるのか楽しみです。

なお、バックライトのLED4個を点灯しても電流値は8.3mAしか無く、かなり小電力ですが、節約の為にはLEDの点灯は控えた方が良いと思います。

おおざっぱに計算してみると、40時間で2.075V - 2.040V = 0.035V下がるとして、1日に0.021Vの低下。1.0Vまであと1.04Vとすれば、ざっとあと50日はまだ動く計算ですが・・

パレットソフトの小林さんによると、電池の電源電圧が下がってくると、DC-DCコンバーター自身が電力を使い始めるので急激に電池の消耗も早くなるそうです。でも、あと1ヶ月位は持って欲しいなぁ。

ということは、このDC-DCコンバーターを搭載した回路ならば、新品のバッテリーで約2ヶ月間は動く事になりそうです。捕らぬ狸の皮算用ですがね!
(Jul. the 19th 2010)

気圧表示器が、朝画面が消えて止まっておりました。
やっぱり、捕らぬ狸の皮算用だったぁ!

バッテリー電圧を計ると約0.5V。

昨晩1.98Vだったので、
どの位持つかちっと期待していたのですが残念です。

でも、0.5Vまで電池のパワーを取り出してくれたコンバーターに、
感謝ですね。

電源スイッチを切ってから、入れてみると、
一瞬稼働しましたが、
数回で二度と起動できなくなりました。

やっぱり、2.0V付近からバッテリー自身の起電力が急激に落ち込むのと、
DC-DCコンバーター自身の電力消費も高くなるので、
つるべ落としの様に電圧が低下した様です。

もともと、この回路は、
2.1V付近まで正常動作いたしましたが、
何といっても、格部品の規格表から外れた所で動作させるのは好ましくないので、
3.28Vをずっと維持してくれたこの3.3VDC-DCコンバーターの威力は、
やっぱり必需品と思われます。

今、新品のアルカリ電池をセットして、
稼働再開いたしました。(Jul. 20th 2010)


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