ノキア5110グラフィックLCDを気圧計に使うには? その4


この気圧センサーユニット(AE-SCP1000-D01)には、元々気温も測る機能があります。
そこで、気温情報も表示しました。

なんで、今まで気圧のグラフ表示しかしていなかったって?
理由は簡単・・とても面倒な事がグラフィック表示上で発生するからです。

それで、気圧を表示する事で、なるべく基本を押さえておきたかったからです。

さて、何が問題になるかと云うと、気圧と気温のプロット位置がノキア5110LCD上の1バンク(縦の8ビット毎の分割)内に重なった場合の表示の処理です。

同一軸上の気圧情報(実際には気圧値)を記憶しておき、気温をプロットする時に、それぞれのプロット位置情報を付き合わせて、同一のバンク内になった場合には、気圧プロットパターン(1バンク用8ビット)と気温プロットパターンの論理和を表示する様にすれば良いのです。

でも、何処から気圧情報を得れば良いのか?
パレットソフトさんから流用しているソフトウエアをもう一度見直して解決しました。


ハード的には、4ビット分のDIP_SWをPORTBに追加して、PB7しか使ってませんが、計測完了待ちの時間にこのSWの情報を読みにいく事で、リアルタイムでプロットの時間間隔を変更できる様にしました。

こうしておけば、電源を切らなくても、いつでも設定が反映するので、長期周期プロット中にもすぐに変更ができて、プログラムでバッグには色々便利なのです。

下記リンクより、プロジェクトファイル一式をダウンロードできます。

16886glcd02

※ご注意 本プロジェクトは HI-TECH C for the PIC10/12/16 v9.81 以前のバージョンにて作成されています。 HI-TECH C for the PIC10/12/16 v9.81 以降のバージョンでそのままコンパイルすると、コンパイルエラーが発生いたします。これを解消するには、下記をご参照下さい。

HI-TECH C for the PIC10/12/16 v9.81リリースとその注意点!
http://ohta.no-ip.com/Pages/templan/index60.html
(Mar. the 1st 2011)

PICC Lite により書かれています。
パレットソフトさんの参考プログラムを利用しています。

ノキア5110表示用のライブラリー部分は、
CQ出版の「トランジスタ技術2006年3月号」に掲載された、
R8C/15付録マイコン基板活用企画 
第9回 小型グラフィック液晶表示器で作る簡易温度計 山本 秀樹氏 のR8C/15用ソフトウエアをPICC Lite用に移植して使用しています。


BR7に接続したDIG_SW1をONすると、BR7はGNDに繋がれてLowになり測定毎(0.5Sec)にプロットします。これはデバッグ等の用途に使用します。DIG_SW1をOFFすると、BR7は10KΩの抵抗で電源電圧へプルアップされてHighになり30分に1回だけプロットします。数値表示はプロットとは異なり、常に0.5Secの測定毎にリアルタイム表示しています。

なお、気圧用の縦軸の目盛りがうまくできていません。(?)

押しボタンの処理や、DIG_SW2〜3(RB6〜4)の処理はしていません。
データのRAM上への記憶も未だしていません。
(Jul. the 10th 2010)


ところで、この回路を単三アルカリ電池2本でどれくらい連続駆動できるか試験した所、2日(24時間)動けば良いと思っていたのに、バックライト無しで自分の予想に反して丸3日半も動き続け、電源電圧が2.67Vまで下がっているのにも関わらず、LCDのコントラストは全く変わる気配もなく、また、RS232C電圧変換ICも見事に稼働してパソコンにデータが表示されました。きりがないので途中で連続バッテリー稼働試験は中断しました。
バッテリーによる連続稼働試験は、また後日行う事にしました。

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