PICで気圧計 (AE-SCP1000-D01) その1


電子パーツの老舗「秋月電子通商」から久々の気圧センサーユニット

AE-SCP1000-D01
が販売されていました。


参考ハード回路と、参考プログラムが添えられていたので、つい参考回路の部品一式と一緒に衝動買いをしてしまったのでした。

ところが、この参考回路図のCPU PIC 18F2550 を回路図の通りに3.3Vで簡単なLED点滅プログラムを事前動作チェックの為に組んでみたら、全く動かないのです!えーー!どうして?!

せっかく買った気圧センサーユニットですが、いきなりの2つの難問が発覚して、このセンサーユニットはゴミ同然!ああ、衝動買いするんじゃなかった・・・反省!

そんなとき、このセンサーをゴミにしないで助かったのがここ!
PaletteSoft LLC パレットソフト さんなのでした!!


問題点その1:
秋月さんの参考アプリケーションはアセンブラーではなくて、C言語だった!
そして、そのC言語もどこかのサードパーティー製・・き、聞いた事も無い・・
MPLAB IDEでは、ソースリストやプロジェクトを開く事ができない!
これじゃあ私には解析できないし、本当に参考にしかならない!
がっかり!

問題点その2:
私は18F2550を使うのがはじめてだったので、先ずは基礎実験をする事にしました。

ブレッドボード上で実験用の18F2550を、3.3VでLED1個を点滅させるプログラムをアセンブラーで組んで動かしてみました・・

あれ?全く動かない!な、なんで?!

実は3.3Vで設計されているこの参考回路では、4.2V以下の低電圧でも駆動可能な「18LF2550」(2.0V〜5.5V:使用可能な最大クロック周波数は電圧に応じて変動する!)を使う必要があったんですね!



参考回路図にはしっかり「18F2550」と明記されている!
ま、そんな事も知らない私がいけないのですが・・
しかも、18LF2550は秋月電子通商さんはもちろんの事、日本国内では通販で入手不可能なのです!(Apl. the 15th 2010現在!)
そんなことも気がつかないでこの気圧センサーユニットを購入してしまい、オッチョコチョイの自分に、2重にがっかり!

その後、18LF2550は、MicroChipダイレクトへ直接発注出来る事を知り、早速発注いたしました。

1個450円ですが、送料が高いのです!5個で送料含めて5,000円でした。10日後に届くようです。

「問題点その2」はとりあえず解決いたしました。

でも、ハードウエアは何とかなりそうだけど、いったいソフトウエアはどうすればいいのか?!
皆、PICの完成ボードに繋いでいる!私は、PIC単体で全てを組込みたいのです!
うーむ、困った。

そんなとき、
合同会社パレットソフトさんで、PIC12F683(8pin)を使ってこの気圧センサーユニットをHI-TECH Cでプログラミングして扱った記事があったのです!

さっそく自分の開発環境 MPLAB IDE を再点検!

わたしは、PICでC言語等使わないと思っていたので今までHI-TECH Cを無視していたのです。でも、今回はそうも言ってられません。

合同会社パレットソフトさんの気圧センサーユニットSCP1000-D01用公開アプリケーションをダウンロードしてMPLAB IDEでプロジェクトを開き、ビルドしました。

問題なくコンパルされ、秋月のPICライターで12F683へ転送。気圧センサーが見事に稼働いたしました。当たり前と言えば当たり前なのですが、気圧センサーユニットをゴミにしないで済みました。

解らない所を合同会社パレットソフトさんの小林さんに尋ねると、面倒がらずに親身になって答えてくれて、本当にたすかりました。









でも、この僅か8Pinしかない12F683で、気圧センサーとSPI(3線式調歩シリアル通信)でデータをやり取りし、しかも、今度は外部へRS232Cで繋いで気圧データを送り出す!それが全てHI TECH Cで書かれていて、2Kワードの少ないプログラミング容量に入ってしまう。だって、12F683って、もともとRS232C通信機能もないし、ましてやSPIプロトコル機能もないのです。そういった機能をC言語で追加しながら動かしてしまうなんて!
しかも、12F683は元々2.0Vから5.5Vで稼働するPICなのです!
選定も良いし全く無駄がない!すばらしいの一言ですね!

うーむ、私はPIC用のC言語は初めてなのでまだ中身があまり解らないのですが、とにかく8Pinしか無いこの真四角な指の爪程の大きさのPICがここまで仕事をするとは!いや、させるとは合同会社パレットソフトさんは凄すぎる!

基盤に組込んでバッテリーと、DCアダプターの双方を設定ピンで選択して稼働できる様にしてみました。これで、バッテーリー駆動でノートパソコンと繋いでエレベーターでテストできます。

さーて、基礎実験はできたので、ここからは自分でいろいろやってみなくちゃね!18LF2550が届いたら、液晶ディスプレーと繋いだり、XPortと繋いだりしてみなくちゃ!
でも、その前にPIC用C言語:HI TECH Cをマスターしなくちゃいけない!
いつになる事やら!(Apl. the 17th 2010)


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