PICで温度制御 その2


温調器としての機能は整いましたが、温度設定が自由に変更できないのはやはり不便です。
そこで、押しボタンスイッチを3個用意して、表示モードを切換えられる様にして見ようと思います。先ずはハードの追加です。

PICのPORT-CのRC0、RC1、RC2、RC3に、SW1〜4を追加しました。
リレー出力部分に大容量のピンコネクタをつけました。

押しボタンのサブルーチンが完成し、
しっかり動作してくれて本当に嬉しい限りです。

PIC温度調節器1号
Pic-TEmperature Controler で、
P-TEC(ピーテック)1号!

仕様:

モード切換えボタン、
設定値増加ボタン、
設定値減少ボタン、
設定値書込みボタン
の4ボタン。

温度表示部5.0度から51.1度3桁7Seg高輝度LED(オレンジ)。

AC100V-DC5V DCアダプタ(5V2.0A)の単一電源で動作!

リレー出力 AC250V5A、DC30V5A

モードは、電源投入時に通常運転モードになり、
初めて電源をいれたときは、
電源の投入の都度前回までに書き込まれたEEPROMに保存された設定値を読み込みます。
初回は上限値27.5度、下限値26.0度にセットしてあります。
この初期値でセンサーを指で暖めて、動作を確認できます。

通常運転モードでは、
現在の測定温度を表示し、約1.0秒毎に測定し直して表示し、
上限値を超えるとリレー出力をOFF、
下限値を下回るとリレー出力がONします。
他の3つのボタンはこのモードでは機能しません。

モードボタンを1回押すと、
現状の出力状態を保持したまま、
上限値設定モードになります。

現在の設定されている上限値を表示します。
増加ボタン、減少ボタンにて0.1度毎に設定値を変更します。
書き込みボタンを押さない場合は、電源を切ると、変更前の設定値に戻ります。
書き込みボタンを押した場合は、電源を切っても電源を再投入すると変更後の値に設定されます。

さらにモードボタンを1回押すと、
現状の出力状態を保持したまま、
下限値設定モードになります。

現在の設定されている下限値を表示します。
増加ボタン、減少ボタンにて0.1度毎に設定値を変更します。
書き込みボタンを押さない場合は、電源を切ると、変更前の設定値に戻ります。
書き込みボタンを押した場合は、電源を切っても電源を再投入すると変更後の値に設定されます。

さらにモードボタンを押すと、通常運転モードになります。
変更された設定値にて通常運転します。

設定値の変更モード中は、
リレーの出力は変化しません。

発熱部はリレー本体が27.0度位になる他は発熱いたしません。

センサーLM35DZ 30cmのケーブル付き。

基盤総重量:150g
基盤の大きさ:105mm×155mm

ケース無し

*ご注意!
本アプリケーションならびに、本ハードウエアを使用したことによって、
個人の財産等を破損しても当方は一切の責任を持ちません。

今回は、ソフトウエアの配置をいろいろ変更しました。

サブルーチン化を積極的に行い、
メインルーチンを最後にもってきてあります。

また、PCカウンタの下位8ビットを操作する様なジャンプルーチン(7Seg表示変換部、OnGoto部等)は、
サブルーチンの中でも、一番先頭に配置してあります。

PCカウンタの下位8ビットを操作する様なジャンプルーチンは、
00hからFFhまでの範囲しかジャンプできません。

プログラムの途中にこのルーチンを書いたまま、
プログラムが大きくなっていった時、
このルーチンのアドレスがPCカウンタの上位ビットを変化する様な所に有ると、
ちゃんと目的の場所にジャンプ出来なくなって暴走してしてしまう事が有ります。

こうしておけば、
そういう心配も有りません。

もっとも、メインルーチンがページを超えてしまった場合には、
また別方法でプログラムを設計しなくてはならないでしょうね!

さて、実際に使ってみていろいろ仕様を換えてみたい所が有ります。
モード変更時にリレー出力が保持されるのも発熱体をコントロールしているだけに、
必ずリレー出力をOFFする様にした方が良いかもしれません。

また、設定値の増加、減少ボタンは、0.1刻みなので、大きく変更したいときには、
何回もボタンを幼くてはならず不便です。

増減ボタンで設定値が何処までも変化するので、
このボタンで設定できる範囲を5.00〜50.0までに制限する必要が有ります。

設定ミス等をアラームで表示、または圧電ブザー等を鳴らしたい所ですね!

ほかにもいろいろ有りそうですが、
そこは趣味の範囲という事で、
今回はここまで!(Apl. the 12th 2010)


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